投資ブロガー

投資ブロガーが選ぶファンドオブザイヤーというネット上の企画があります。2007年から毎年開催され、Webサイトで募集および結果発表があります。当初は投票者20名という小規模な企画でしたが、2016年度版で参加した投資ブロガーは139名まで増えています。

投票資格は、投資ブロガーであること、設定した期限までにブログを開設していること、という非常にシンプルな条件です。対象となる投資信託は、期限までに設定された投資信託でETFも対象になります。
投資ブロガーとは、投資信託の業界を日々研究し、ブログで情報発信している人を指します。つまり、純粋に個人投資家の目線から評価されたファンドがランキングされるため、投資初心者にとってもファンド探しに大いに参考になるイベントといえます。

2016年度版のサイトには、金融庁長官からのメッセージも掲載されています。内容を要約すると「日本の家計の金融資産は1,700兆円を超えたものの、その大半は預貯金にあり、昨今の低金利ではリターンを得ることは難しくなっています。
投資による資産形成が進まない理由として、投資の成功体験が広く共有されていないことがあります。投資による資産形成を促進するためにも、プロの投資家ではない個人投資家が運用しやすい良質な投資信託商品の普及に尽力していきたいと考えています。その中で、投資家自身が投資信託の質の向上に向けた取り組みをするのはとても有意義なことで、ますます発展していってほしいと思います。」というものです。
こうした金融庁からのメッセージが寄せられることから、投資信託の人気ランキングの中でも、公の機関に公認されたイベントであると言えます。

ファンドオブザイヤー2016の第二位に選ばれたのは「たわらノーロード先進国株式」でした。公募投信の中でも、外国株型への資金流入はここ数年で急増しており、2017年7月末時点で残高が102兆円と史上最高の水準となっています。
こうした投資の流れがランキングにも反映されていることがわかります。

部門ごとに魅力が異なる!重視したいもので選ぼう

投信ブロガーが選ぶファンドオブザイヤーは個人投資家による人気投票でファンドの順位が決まりますが、これとは別にモーニングスターが開催するファンドオブザイヤーという企画があります。
これは5000本以上ある国内公募追加型投資信託の中から、部門別にファンドを選ぶという企画です。

対象部門は国内株式大型、国内株式中小型、国際株式型、債券型、REIT型、バランス(低リスク)型、バランス(安定)型、バランス(安定成長)型、バランス(成長)型、その他があります。分析は定量評価と定性評価によって行われます。
定量評価とは一年間の運用実績を重要視するものの、それ以前の運用成績も参考にします。候補のファンドが特定の分類に偏らないよう配慮されています。
また、定性評価とは、一年間の運用実績に対して、運用方針やプロセス、リスク管理体制などを分析します。

各部門それぞれに魅力のある商品が入賞していますが、その中で2016年度版のバランス(安定)型で最優秀となったスマートファイブは毎月決算型で2016年のリターンは上位15%以内とい好成績を収めています。
スマートファイブは、日本国債、高金利海外債券、グローバル高配当株式、グローバルREIT、金の5資産(ファイブ)の資産に投資し、景気が良くなると強みが出る資産と、景気が悪くなってから魅力が増す資産にうまくバランスすることでリスクをヘッジし高いリターンを目指しているファンドです。

投信ブロガーが選ぶファンドオブザイヤーとはまた違った結果が出るところが興味深い点でもあります。投信ブロガーとモーニングスターそれぞれの選考基準の特性や強みを考慮しながら、ファンド選びの参考にしたいところです。